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ブレゲ トラディション 原点の精神を引き継ぎ、伝統と現代性の渦を成す

オフセットダイヤルの周囲にムーブメントを露わにする──2005年に誕生したトラディションの発表時、当時のCEO故ニコラス G. ハイエックは、“ブレゲのアバンギャルド”と称した。極めて大胆な外観は、実は初代アブラアン-ルイ・ブレゲが考案した多様な意匠と機構を規範とし、“伝統”を色濃く現代に受け継ぐ。

2022年 ブレゲ新作 マリーン トゥールビヨン エクアシオン マルシャント 5887 5887BR/G2/9WV


Ref:5887BR/G2/9WV
ケース径:43.90mm
ケース厚:11.75mm
ケース素材:18Kローズゴールド
防水性:10気圧(100m)
ストラップ:ブラウンアリゲーター、ローズゴールド製ゴールドフォールディングバックル
ムーブメント:自動巻、80時間パワーリザーブ、Cal.581DPE、57石、毎時28,800振動、6姿勢で調整済
仕様:時・分・秒・日付・曜日表示、ケースバンドに繊細なフルート装飾、サファイア・ケースバック(透明裏蓋)、スレートグレー仕上げゴールド製ダイアル、手彫りギヨシェ模様、個別番号とBreguetのサイン、18Kローズゴールド製ローマ数字のチャプターリングと蓄光インデックス、ファセットを加えた18Kゴールド製の蓄光ブレゲ針、ゴールドの太陽モチーフが刻まれた真太陽時表示針、10時-11時位置に曜日表示、1時-2時位置に月と閏年表示、9時-3時位置に弧を描くレトログラードの日付表示、7時-9時位置にパワーリザーブ表示、イクエーション・オブ・タイム、パーペチュアルカレンダー、トゥールビヨン

アバンギャルドでありながら、古典的な趣きを併せ持つトラディションの特異な外観は、初代ブレゲが製作した2種類の懐中時計に範をとる。ひとつは、フランス革命後の資金難から立ち直るため価格の4分の1を前金制とし、予約販売したスースクリプション。

時針しか持たないシンプルに徹した量産に向くムーブメントは、やがて初代が好んだ左右対称の構造美を持つ設計へと進化し、時針をむき出しとすることで灯りがないなかでも針に触れて時が知れる「モントレ・ア・タクト」を生み出した。これが、もうひとつの規範。しかしトラディションという時計はこれらの復刻では決してなく、新たな挑戦に位置付けられ、現代のブレゲが持つ最新の技術の数々が注ぎ込まれている。

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